風薫る5月になりました。
作物を育てるのが楽しい春です。今年はさやえんどうがプランターに育ち、子どもたちは暇さえあればとっています。大きいものがあると見せに来てくれます。子どもたちと仲良しの豆をみていたら、ジャックと豆の木のお話しを思い出し、子どもたちに読みました。ジャックと豆の木のように天まで伸びそうな勢いです。
そして、大切な行事、森のようちえんのきらきら田んぼに今年も年長さんが中心となって、もち米のもみまきをしました。
ようちえんの田んぼなので、無農薬。肥料も冬に子どもたちがせっせとひろった落ち葉に、寄付して頂いた竹を発酵させた肥料を入れます。
年長さんとなるともみまきも三回目なので、やることもよく分かっていて、鍬を使って上手に苗床を作ってくれました。そのあとはお楽しみの水路遊びとなるはずでしたが、まだ水量が少なかったので、水をためて何とか田んぼに流し込もうと工夫します。長いパイプを持ちあげて、ちょろちょろの水を「出た!水だ!」と喜んでいました。水の大切さや嬉しさを追体験。昔の人も大変だったろうなあ。
最後はおいしいお米ができますように。大きくなあれ。とお願いします。この苗から育てる方法も八年目なのですが、なかなかうまくならない私です。最近はさらに、天候が不安定なので、毎年どきどきしながら苗を育てます。祈るときも私が一番真剣です。
さてこの苗ですが、毎日水をあげると、水がもらえると思って苗が弱くなると教えてもらいました。しかし、必要な時には水をあげないと枯れてしまいます。その加減はマニュアルはなく苗をみて判断すること。農業は子育てに通ずることが多く、学ぶことがたくさんあります。
森のようちえん きらきら星
宇田川 朱恵