山梨 森のようちえんネットワーク

“子ども”と“自然”

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小さき手

空が澄み、森の空気がキンと冷える頃、
色とりどりの葉っぱをサクサク踏みしめながら、子供たちが口ずさむのは、待ち遠しいクリスマスの歌。
森のようちえんにっこにこのクリスマスは、楽しい音楽や劇遊びで、冬の一日をあたたかに過ごします。
その日のために、一年のありがとうの気持ちを込めたプレゼントをおうちの方にも用意します。
今年は、森の木のスタンドと蜜蝋のキャンドルを作りました。
甘い香りのハニカムシートを手で包み、ゆっくりゆっくり手の温度を伝え、形作っていきます。
「あったかくなぁれ」「いい匂いだね」「優しく丸めていかないとね」
振りかえると一年を通して、この小さな手からたくさんのものが産まれました。
冷たい水で採りたての大根を洗い、ピーラーで大根が細く小さくなるまでスライスし、寒風にさらして作る切り干し大根。
よいしょと耕した畑に、小さな小さな種を3粒ずつ数え植え、草取りや間引き、水やりをして大きく育ててきたものです。
目の前のものが、姿を変えていく不思議さ面白さを知りました。
ただ黙々と無心になって、手を動かしたこともありました。
梅干し、お米、小麦作り、竹細工、お餅つきにお味噌作り・・・
どれも時間も手間もかかるものが多いですが、自分の手から産み出される嬉しさは、何にも代えられない体験です。
うつりゆく季節とともにある小さき手しごとは、
あるときは自分の食につながり、仲間とつながり、去年の自分ともつながります。
手ざわり、弾力、温度
カサカサ ふわふわ あちあち わくわく・・・
森での生活は、いろんな音がいっぱい。
どれも自らが感じた時、気づいたときに聴こえてくる音。
豊かな自然の中での五感を使った直接体験が、やがてみんなの生きる力になっていくと信じています。
森のようちえん にっこにこ

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