先日、勤労感謝の日にちなみ、保護者の方の職場を見学させていただきました。
場所は、昭和大学 自然教育園。
学生が自然環境の下で自然と触れ合うことにより心身を鍛えるなど、
豊かな人間性を育む自然環境教育等を実践することを目的としている所です。
造園業の保護者が、昭和大学と繋がりがあり、環境を整えています。
お仕事を見せてもらうと、「やりたい!」「ぼくも、やりたい!」との声が…
さっそくお仕事の体験。
整備をする上で、大切な事。
“出来る限り残せる自然を残す”
その辺にある草、と思いがちの葉っぱでも大切に他の場所へと移せる様、株として掘り起こします。
お父さんは、さっさ、さっさと手際よくやっていたけれど、みんながいざやると大変…
うまく掘り起こせずに「んー!」と顔が真っ赤。
簡単な作業に思えたけれど、葉っぱを切らないように、大きい根っこは切らないように…注意しながらはとても大変だったね。
豊かな自然を残すには、木がありすぎてもよろしくない。
けれど、なんでもかんでも切れば良いわけでもない。
間伐をする際、残したい木を傷付けないようにしっかり目立てをして切る。
木を伐る時は、とても神経質に関わっている、という話しをしていました。
「この寒い冬の時期は木がねむっている。その間にお引越しをするんだよ」
「春になって、木が起きた時にお友だちがいない、って寂しくならないように、周りの葉っぱや草も一緒に引っ越すんだよ」
「枯葉って、実は植物にとってご飯にもなるし、温かいお布団代わりにもなるんだよ」と
子どもたちに分かりやすく話して下さいました。
子ども達にとって、難しい話なのかもしれませんが、
今すぐに分からない事でも、のちに大きくなって
「そういえば、こんな話し聞いたことあるな…」
「自然があるって当たり前ではないんだな…」と思ってくれたら嬉しいです。
この日、たくさんの仕事を体験させていただきましたが
子ども達は、最後の最後まで全力で手伝いをしました。
子どもって、お仕事大好きなんですよね。
そして次の日…
「はっぱのお布団を掛けて…」と呟いている子がいました。
なにか子ども達の中で残っているといいな…
Fuji こどもの家 バンビーノの森
小川藍