季節の移り変わりと共に、子ども達の姿も一日一日と変化しています。
森ではひょんなことから、ロープを使った木登りが始まりました。
ロープを投げても中々枝まで届かない。(どうしたらいいのかな)と自問自答します。
出した答えは「友達に抱っこしてもらって投げる」「枝の先につけて上にのせて、向こうからも枝で引っ張る!」
遊びながら考え、色々な方法を試すこと1時間。
やっとロープが枝に届きました。
その日から遊びが長く続いています。「何してるの?」と、仲間も増えてきました。
安全の為、登る木は一本。登る子も一人。大人も真剣に見つめます。
最初は(この子はどうやってやるんだろう?)(あ、そうやってやるんだ)と、お互いの様子をよく観察している様子。
それが最近では、「あ、枝にかけるなら◯◯ちゃんに頼もう!」「ここ、引っ張っておくね!」
「これ使ったらいいんじゃない?」と、自然とパートナーシップが形成されていることに気が付きました。
色々な知恵を出し合い、目標を達成するまでの高揚感と達成できた後の満足感は、その子だけの・仲間だけの宝物。
それをじーっと見つめる年少児。この子の瞳には、このやりとりがどのように映っているのでしょうか。
たっぷりの時間を、色々試して、新しい世界を知ろうと飛び込む。
そんなことができる環境作りを日々心掛けています。
Fuji こどもの家バンビーノの森
小林順代