山梨 森のようちえんネットワーク

“子ども”と“自然”

ブログ 未分類

たきび

気温がぐっと下がってくるこの季節。「さむい〜」という声があちらこちらで聞こえます。そんな季節、焚き火に子ども達が集まってきます。暗黙の了解かのように、初めは枯れた朴の葉、松の葉、杉の葉を持ってくる子ども達。いきなり薪に火がつかない事を知っているのです。「火を付けるよ〜!」バンビーノの森では、子どもたちが自分でマッチを擦り、火をおこしています。まだ慣れていない子はマッチに火が点くと、怖くてすぐに投げ出してしまう事も。しかしベテラン勢はマッチの先を持ち、そうっと近付けていきます。時には火が手に迫ってきて、こちらがハラハラし「危ないよ」の一言を抑えるのが精一杯です。私の心配は何のその、子ども達はギリギリの所でマッチを放すのです。朴の葉がメラメラと燃え上がります。

 

「ついた〜」と満足した顔の子ども達。しかし燃え上がった大きな火は、朴の葉が燃え尽きるとすぐに消えてしまいます。私がそっと木の枝を入れると、か細いながらも火は消えなくなりました。

「木だとすぐ消えないね」年長の男の子がぽつりと呟きます。「薪だ!薪を持ってこよう!」子ども達は自ら気付き、次に繋げていきました。”自然にあるものだけを使って温まる。”乾き、湿りのような感触や、マッチを擦った時に「暑いと感じるのは火がこれくらい近づいたら」という感覚、想像力。様々な事を経験していく子ども達。これからどんどん寒くなるので、焚き火での経験がまだまだ増えそうです。
Fujiこどもの家バンビーノの森 野口殊寧

 

 

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です